債務の移行(夫婦間)の常識・非常識
世の中はどんどん変わってきている。例えば「離婚」もそうだ。小学校などでもクラスで親が離婚すると肩身が狭い思いを昔はしたものだが、今は違う。クラスの3分1は親が離婚しているとも言われている。子供たちが日常茶飯事の事として受け入れているのも当然だ。
この離婚に伴い住宅ローン債務と財産の持分について相談が良く持ち込まれる。
共有名義のマンションを奥様だけの名義にして、住宅ローンも奥様が払っていくということで離婚が成立したという。共働きが専業主婦の数を上回っている事実もこのことに拍車をかけているようだ。離婚しても奥様の収入で住宅ローンを十分支払って生活していけるのだから、ご主人は不要ということか。寂しいことだが、これが現実。
この世間の流れを銀行は御存じ無いらしい。
離婚してご主人の債務の部分まで奥様が支払っていくと言っても「債務の移行」は認めない。
もっと現実に目を向けて欲しいものである。銀行保証会社は、2分間に1組、年間約26万組も離婚している現実なのだから、審査基準を一般社会生活に対応した常識で判断してほしいものである。